2016/04/01

2016年4月1日 - 雄勝

小島という港には目の前に小さな「天王島」がある。津波は島を覆うほどだったという。
そこから「雄勝半島」をまたぐようにして名振浜へ向かった。地図上では左手に明神山(標高346m)、右手に石峰山(同352m)を見るようにし曲がりくねった道を進んだが、二つの山の頂は確認できなかった。名振浜は遠目に見れば美しい。近くに行けば、まだ被災の傷跡が消えないでいた。

名振の浜は正月行事「おめつき」で有名だ。地元の記者生活が長かったというのに、ついに一度も取材のチャンスが回ってこなかったので、まだ見ていない。フリーとなった今、やっと出掛ける機会が巡ってきたので、来年の正月には必ず行くと決めている。

隣の船越の浜で「魚介類塚」を見つけた。平成12年に同地出身者が400万円の寄付をし、塚を立てたという。碑文には金子みすずの「大漁」の文が刻まれていた。

「朝やけ小やけだ/大漁だ/大ばいわしの/大漁だ/浜はまつりの/ようだけど/海のなかでは何万の/いわしのとむらい/するだろう」

名振、船越は雄勝湾とは反対側の外洋側に近い湾内で、波は静か。しばらく車を走らせると「峠崎」へ向かう交差点に出た。標識には「峠崎自然公園」「荒浜海水浴場」「ローラー滑り台」と書かれていた。その方面は外洋で、長い年月を費やして波が海岸線を削り、大小の美しい岩場という景観を造っていた。自然公園などはその景観を見ながらくつろげる場所になっていたが、震災後役目は「復旧復興」へと形を変えていた。

峠崎の公園は仮設住宅団地になって、今も10数世帯が生活している。八景島などが見渡せる場所では、木製のフェンスが朽ち里、伐採等の管理をしていない関係で樹木が背丈を伸ばし、景観を遮っていた。大きな滑り台など遊具がそろっていた「恐竜ランド」は護岸工事などに使うテトラポットの置き場になっていた。もちろん、春休み訪れる家族もなく、歓声も聞こえなかった。


雄勝町小島地区



雄勝町名振地区



雄勝町船越地区 「魚介類塚」



町の観光案内板はあるが、「復旧復興のために」と仮設団地やテトラポット置き場に。




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