2016/04/02

2016年4月2日 - 雄勝

かつての恐竜ランドがあった石巻市雄勝の峠崎から海岸線を走ると、何度も美しいリアスの景観を目にすることができた。名前があるのかどうか分からないが、地図上に記載のない小さな島々が点在している。切り立った岸壁や岩場に打ち寄せる白い波は、見ていて飽きない。

細い道を下ったところに砂浜が開けた。「荒浜」である。そこは、かつての海水浴場。震災前にはシャワー、脱衣場、トイレ、売店、休憩所を備え、シーズン中に海水浴などを楽しむ1万人が訪れたという。ここは昭和の三陸津波(1933年)を経験していることから、教訓を生かして地区民の多くは高台で生活し、今回は家屋等の被害は軽微で、犠牲者も出なかった。

しかし、砂浜から「甲島(かぶとじま)」付近に通じる道は壊れ、堤防も破壊されていた。瓦礫が取り除かれた砂浜はきれいだったが、周辺整備は進んでいない。「遊泳禁止」の看板があちこちに立っていた。今年も海水浴場開きは無理。大震災後、「自然公園」も含めて、雄勝から自慢の観光やレジャーは頓挫した印象を受けた。

とはいえ、荒地区は太古の昔に思いを馳せるロマンの地でもある。1948(昭和23)年に「甲島」からジュラ紀に生息の魚竜「イクチオザウルス」の化石が発見されている。峠崎にある「恐竜ランド」も、化石発見に由来して命名。また荒の砂浜と甲島の景観は、県内外の絵画愛好家から絶賛。スケッチツアーも何度も開かれていた。そうした日がいつ戻ってくるのか。


写真は荒浜で遊ぶ人の姿は今も



砂浜から「甲島」を望む



きれいな浜も近くに行くと、津波の傷跡が残る



「遊泳禁止」の看板



外洋に面した荒浜近辺の風景は見ていて飽きない





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